わたしの母は、もう少しで70歳になりますが、まだまだ元気で現役で働いております。

その収入は、安月給のわたしにとっては大事なお金で一家の生活を支えてもらっています。

母と同居していなければ、今頃はこんなのんきな生活を送ってはいられなかったと思います。

そんな母ではありますが、ひそかに自分の葬儀費用を貯金しているようです。

もちろん、何かの病気になったわけではありません。

むしろ、母はまだまだ元気でこれからももっと働くつもりでいるようです。


母の仕事は、着物の着付けです。

着物の仕立ても頼まれます。

いわゆる手に職を持っているのです。

母は顔が広く、日本舞踊の教室や茶道、華道教室の先生に知り合いが多数います。

その知り合いから数多くの注文が入るのです。

ですから、ここ10年位は変わらず、毎月安定した量の仕事があり、安定した収入もあるのです。

仕立てた着物の納品や、出張で気付を頼まれたときは、自分で車を運転してその場所まで行きます。

車の運転は、わたしの妻よりも上手です。


それでも、母は自分が心身ともに健在のうちに、はっきりとした形で葬儀費用を残したいと考えているようです。

そのことは、安月給の身にとっては大変ありがたい話です。

しかし、息子としては、そんなことを気にせずこれからも長生きしてほしいと思うのです。

もう少し、わたしの給料が高ければ母に迷惑を掛けなくとも済むのにと、反省することしきりです。

早く母が自分の葬儀費用などを気にしなくてもよい給料を得られるように頑張らなければなりません。